腸内環境と整体の関係|腸脳相関から考える“神経アプローチ整体”と酵素の話

先日、私は「波動酵素教室」に参加してきました。

 

普段は整体院で身体に関わる仕事をしていますが、健康というものは決して一つの視点だけで語れるものではありません。身体の不調は、筋肉や骨格だけで起きているわけではなく、食事や腸内環境、神経の働き、生活習慣など、さまざまな要素が関わりながら生まれていることが多いものです。

 

だからこそ、整体師として身体を整えるだけでなく、健康に関わる知識や考え方を広く学び続けることはとても大切だと考えています。今回、波動酵素教室に参加したのもその一つの理由です。

 

午前中の講座では、一般的に言われている健康づくりとは少し違った視点から、現在の食環境や身体の仕組みについてのお話を聞くことができました。

特に印象的だったのは、現代の日本の食環境についてです。日本食は健康的というイメージを持っている方も多いと思いますが、現在の日本の食事は世界的に見ても加工食品添加物が多く、決して安全とは言い切れない部分が増えているという話でした。

 

もちろんすべてが悪いわけではありませんが、昔と比べると食材や環境が大きく変化していることは確かです。そうした背景の中で、身体を整えていくためには「腸の働き」がとても重要だという話がありました。

 

腸はよく「第二の脳」と呼ばれています。実際に腸には非常に多くの神経細胞が存在しており、脳と密接に情報のやり取りをしています。人間の腸には約1億個もの神経細胞があるとも言われており、脳からの指令を受けるだけではなく、腸から脳へと情報を送る働きもしています。

 

例えば、緊張するとお腹が痛くなる、ストレスが続くと便秘や下痢になるといった経験をされたことがある方も多いと思います。

 

これはまさに、脳と腸が影響し合っている例です。

 

反対に、腸の状態が良くないと気分が落ち込みやすくなったり、疲れやすくなったり、自律神経が乱れたりすることもあります。このように腸と脳は互いに影響を与え合っており、この関係は「腸脳相関」と呼ばれています。

 

さらに、腸は免疫にも大きく関わっています。身体の免疫の約70%は腸に存在すると言われており、腸は体内に入ってくる細菌やウイルス、さまざまな異物に対して防御を行う重要な場所でもあります。

 

腸内環境が整っていると免疫の働きも安定しやすく、体調も整いやすくなります。逆に腸内環境が乱れると、慢性的な不調やアレルギー、自律神経の乱れなどにつながる可能性もあると考えられています。

 

腸内環境というと、一般的には「善玉菌を増やす」というイメージを持つ方が多いかもしれません。

 

しかし今回の講座で特に印象的だったのは、「菌の多様性」という考え方でした。腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌など、さまざまな種類の菌が存在していますが、大切なのは特定の菌だけを増やすことではなく、多様な菌がバランスよく存在している状態だということです。

 

自然界を見ても、森や土の中には多くの微生物が存在し、その多様性があることで環境が安定しています。腸内も同じように、多くの菌が共存していることが安定した腸内環境につながると言われています。

 

そのためには、自分自身の常在菌を育てることも大切だという話がありました。人の身体には、それぞれ固有の菌が存在しています。

 

皮膚や腸、口の中などにはその人特有の常在菌がいて、身体のバランスを保つ役割を果たしています。

 

酵素ドリンク作りでは、材料を素手で切り、素手で混ぜるという工程があります。一見すると衛生面が気になる方もいるかもしれませんが、ここには意味があります。素手で作業することで、自分の常在菌が発酵に関わると言われているのです。つまり、自分の菌で発酵させるという考え方です。そのため、同じ材料を使っても人によって味が違うと言われており、非常に興味深い体験でもあります。

 

 

午後からは実際に酵素ドリンク作りを行いました。参加者全員で果物や野菜などの材料を切り分け、それを瓶の中に入れていきます。そこに砂糖を加え、素手で混ぜながら仕込んでいきます。このようにして仕込んだものを数日間発酵させることで、酵素ドリンクが完成します。

 

私も自宅に持ち帰り、温度管理をしながら発酵させました。そして4日目、ついに完成しました。実際に飲んでみると、想像以上に美味しく、自然な甘さでとても飲みやすい味でした。美味しいもので健康づくりができるというのは、とても嬉しいことだと感じました。

 

ここで、「整体院なのに、なぜ酵素を学ぶのか」と思われる方もいるかもしれません。実は、整体と腸は深い関係があります。

 

当院で行っている小波津式という整体は、筋肉や骨格だけを見る施術ではありません。身体の働きをコントロールしている神経にアプローチする整体です。人の身体は筋肉や関節、内臓、免疫、自律神経など、さまざまな働きが連携して成り立っていますが、それらをコントロールしているのが神経です。

 

そして、腸と脳をつないでいるのも神経です。つまり、腸と脳の間には神経という重要な情報の通り道があります。腸内環境が整っていれば神経の働きも安定しやすくなりますし、逆に腸の状態が乱れていると自律神経のバランスにも影響する可能性があります。

 

整体で神経の働きを整えることと、食や発酵によって腸内環境を整えること。この二つが組み合わさることで、身体はより良い状態へと近づいていくのではないかと私は考えています。

 

整体だけでも身体は変化しますが、食事や腸内環境、生活習慣なども整えていくことで、本来人が持っている回復力はさらに発揮されやすくなると感じています。

 

今回の波動酵素教室に参加して改めて感じたのは、健康というものは一つの方法だけで作られるものではないということでした。

 

身体には神経、腸、免疫、心、生活習慣など、さまざまな要素があり、それらが互いに影響し合いながら身体の状態を作っています。

 

今回学んだ腸内環境や菌の多様性、常在菌、発酵といった考え方は、今後の施術にも活かしていきたいと思っています。

 

そして、来院される皆さんにも健康づくりのヒントとして少しずつフィードバックしていきたいと考えています。

 

身体の不調というのは、「ここだけが悪い」という単純なものではないことが多くあります。腸の状態が関係していることもあれば、神経の働きが影響していることもあります。

 

当院では神経の働きを整える整体(小波津式)を通して、身体が本来持っている回復する力を引き出すサポートをしています。

 

もし、なかなか良くならない不調や慢性的な痛み、原因がはっきりしない体調の悩みなどがある方は、一度身体の状態を見直してみることも大切かもしれません。

 

身体は本来とても賢く、回復する力を持っています。その力が発揮されるよう、整体と健康の知識の両面からこれからもサポートしていきたいと思います。

 

そして今回学んだことも含め、今後も健康づくりに役立つ情報を皆さんにお伝えしていきたいと思っています。